もどかしかった。

新田 雄

青年海外協力隊としてウガンダに派遣されていた私は、2年間の任期の後半に差し掛かっていた。現地ではネリカ米という品種のお米の普及活動に取り組んでいたので、2020年4月の雨季には現地の農家さんと新しい苗を植えていこうと話していたところだった。トライアルの繰り返しだったので、植え付け面積を広げたり、品質を向上させたりできるようにと構想を思い描いていた。

 

そんなところ、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、3月20日に日本へ緊急帰国することとなった。突然の知らせに何も考えらず、現地でお世話になった人にもろくに挨拶もできなかった。2~3か月くらいでウガンダに戻れると思っていたが、状況は好転せず、派遣期間は終了した。

 

日本に帰国してから、本来やりたかったことがたくさん頭の中にでてきた。今でも現地の人達と時々連絡をとっていて、いつかまたウガンダに戻りたいという思いは消えない。まだ、どこへもぶつけようのないエネルギーややり残したことのへの思いが募っている。そんな1年だった。

2020年を生きた自分へ

2020年の秋に青年海外協力隊としての2年間が終わった。

まさか日本で任期満了になるとは思っていなかったよな。

 

3月に緊急帰国になって任期が終わる10月までは、「ああ、きっと今頃ウガンダにいたのになあ」とか「現地の人とお米ができた喜びを味わっていたのかな」とか、海の向こうに思いを馳せていたけど…。 どんなことがあっても、「いつかきっとウガンダに戻る」というその思いだけはこのまま大切にしていたいと思う。

 

待機している間も、JICAのサポートを受けながら、英語力のレベルアップを図ったり、個人的に農業の勉強をしたり、現地の人との連絡を欠かさなかったことはきっとこのあと生きてくると思う。今の状況をいつでもプラスに考えて、「今できること」を考えるその姿勢はかっこいい。

 

日本の食材をスーツケースいっぱいに持ち帰って、いつかウガンダで採れたネリカ米でカレーパーティーを開くその日まで、夢をあきらめるなよ。